ブラッドレイジプレイレポート

 

「ブラッドレイジ」
 

 プレイ人数:2〜4人
 対象年齢:14歳以上
 ゲーム時間:60〜90分
 アメリカ製のボードゲームだ。


 
Amazon.comから届いた。(2017/04/18)


これがコンポーネント。


フィギュアの数々!


●さっそく、やってみよう!

(プレイ日:2017/04/30)


これがこのゲームの舞台。
中心にある世界樹「ユグドラシル」によって結ばれた
3つの「地方」、9つの「領域」、32の「集落」を持つ北欧神話の世界だ。


そして、これが、この世界の「モンスター」たち。
こいつらをどの「部族」が味方に率いるのか。


我が「ウルフ族」のヴァイキングたち。
チームカラーは赤。
先頭で大きな杖を持つのが「リーダー」で、「STR(戦力)」は3。
赤い帆を張っている「船(ウォーシップ)」は、「STR」が2。
後の8人の男女は「STR」1の勇敢な「戦士」たちだ。


これがウルフ族の「クランシート」。
下半分が「クランステータス」。
「レイジ」:6 これは行動力の源を表す。
「アックス」:3 これは戦闘でどれだけ「栄光ポイント」を勝ち取れるかを表す。
「ホーン」:4 これは盤上に並べられるコマの上限。
中段の赤いラインが「レイジ」の消費インジケーターだ。
このシートには「アップグレード」の為のカードを置くスロットが8ヵ所ある。
「リーダー」、「戦士」、「船」がそれぞれ1枚ずつと、「モンスター」が2枚、
それと「部族」自体をアップグレードするスロットが3枚分だ。


このゲームの勝利条件は、獲得した「栄光ポイント」で他のプレイヤーに勝ること。
このボードの外周にあるのが「栄光ポイント」のインジケーターだ。
各「部族」はチームカラーの「マーカー」を左上の「0」に置いてスタートする。

 
このシートは「ヴァルハラ」。
破壊された兵士たちが送られる場だ。

 
これが「エイジトラックシート」。
左上の黒っぽい四角いタイルが「サガトークン」。
このシート上をトークンが進むことでゲームの進行を管理する。
ゲーム全体は、「第1エイジ」「第2エイジ」「第3エイジ」の
3ラウンド制だ。
1つの「エイジ」は6つの「フェイズ」に分かれている。

 
さて、ゲーム開始だ。

●神の恵みフェイズ

はじめの「神の恵みフェイズ」は、
「ドラフト」という方法で6枚の手札を構築する。
「第1エイジ」カードのデッキをよくシャッフルして、
各プレイヤーに8枚ずつカードを配る。


(ちなみに、このカードは自家製の日本語訳だ。)
各プレイヤーは、他のプレイヤーに見せないようにしてカードを確認し、
配られた8枚のカードの中から欲しいカードを1枚選んで、
他の7枚のカードを左隣のプレイヤーに手渡す。
次に右隣のプレイヤーから受け取った7枚のカードの中から、
さらに欲しいカードを1枚選ぶ。
これを繰り返して6枚のカードを選び取るまで続け、
残り2枚は捨て札にする。
これが「ドラフト」だ。

しかし今回は2人プレイなので、
ドラフトは2枚ずつ選び取る「2人用ルール」を採用。
私はこのカードの中から「アルフヘイム!」のクエストカード(緑)と
「ドワーフの族長」のアップグレードカード(黒)を選択。


「ドラフト」をして、次に回って来たのは、この6枚。
「ヘイムダルの視界」のバトルカード(赤)と
「トロール」のアップグレードカード(黒)を選び、
再び「ドラフト」。


最後に回って来たのは、この4枚。
これは、はじめの「ドラフト」で相手に渡した6枚から、
相手が2枚を抜き取った、残りのカードだ。
つまり、ここに相手の手札を知るヒントがあるわけだ。
私はここから「トールの鉄槌」と
「ティールの粉砕」のバトルカード(赤)2枚を選び、
残り2枚を捨て札にする。


「第1エイジ」の私の手札は、この6枚だ。
最初の「レイジ」は6しかないので、
コスト2のアップグレードカード(黒)2枚を使うつもりなら、
他に使えるのは2レイジだけという事になる。
これを考慮に入れながら作戦を練る。


「神の恵み」フェイズで手札が整ったので、
「エイジトラックシート」の「サガトークン」をひとつ進め、
「アクション」フェイズに移行する。
 

●アクションフェイズ

 
「アクションフェイズ」は、この「ファーストプレイヤートークン」を
持っているプレイヤーから、時計回りの順で進行する。
ルールブックによると、この「ファーストプレイヤートークン」は
ゲーム開始時に最年長プレイヤーが持つ事になっているが、
今回はジャンケンで、相手プレイヤーが持つ事となった。


「アクションフェイズ」は、このゲームの主要部分だ。
 

各プレイヤーは、自分の手番に、ひとつの「アクション」を実行する。
「クランシート」の下部には、
このフェイズで選択できる5つのアクションが記されている。

1.「侵略(invade)」とは、
自分の手元のコマを、ボード上の空いている「集落」に
投入することで、基本的にはコマの「STR(戦力)」の
分のレイジを、コストとして消費する必要がある。

2.「進軍(march)」とは、
ボード上のコマを移動させることで、同じ「領域」に居るコマなら
複数のコマでも1レイジのコストで移動させることができる。
ただし、移動先もひとつの「領域」に限られるし、
空いている「集落」にしか移動できない。

3.「クエスト(quest)」とは、
手札から「クエスト」のカードを出すことで、コストは必要ない。
出したカードは「クランシート」上に伏せて置かれる。
「クエストカード」には「達成条件」が明記されており、
クエストフェイズまでに条件を達成できれば、
ボーナスを受けることができる。

4.「アップグレード(upgrade)」とは、
手札から「アップグレード」のカードを出すことで、
コストはカードによってそれぞれ異なる。
出したカードは「クランシート」の8つのスロット上に表向きに置かれる。
これによって、自軍が特殊効果を受けたり、兵士が強化されたり、
モンスターを味方に付けることなどができる。

5.「略奪(pillage)」とは、
そこの「領域」を占領して戦利品を獲得することで、コストは必要ない。
しかし占領するためには、他の部族の戦力を一掃せねばならず、
隣接する「領域」のコマも巻き込んでの「戦闘」が起こりかねない。


これが相手プレイヤーの「クランシート」。
チームカラーがブルーの「レイブン族」だ。

相手の最初の「アクション」はアップグレード!
「フリッグの魅力」というカードをプレイ!
コストは、0レイジ!
このカードによって「レイブン族」は
アップグレードカードのコストが1点少なくプレイできるようになる。


次は、こちらのターン。
アップグレードで「ドワーフの族長」を味方に!
「ドワーフの族長」は、コストなしで「侵略」まで可能な優れものだ。


ただちに「ドワーフの族長」を「エルヴァガル」へ投入!


相手は「リーダー」のコマを「アンドラング」へ投入!
「リーダー」は、「STR」が3もある上、
「侵略」にもコストを必要としないという
各「部族」に1体だけの、コマだ。


次に、こちらは「ドワーフの族長」を使って「エルヴァガル」を占領!
まだ、隣接する「領域」にも敵戦力は届いてないので、
「戦闘」なしで、レイジアップの戦利品を獲得!


「レイジ」ステータスを7へ。


相手も「リーダー」を使って「アンドラング」を占領!
レイジアップを獲得!


「レイジ」ステータスを7へ。


次に、こちらも「リーダー」を「ホルガル」へ投入!

 
相手は、さらに「戦士」を「ギムレ」へ投入!


「戦士」の「侵略」に、1レイジのコストを消費。
残り5レイジ。


こちらは「リーダー」が「ホルガル」を占領。


これまた「戦闘」なしで、5点の栄光ポイントを獲得!


相手は手元のコマから「船」を
「ヨトゥンヘイム」の「フィヨルド」へ!
この「船」は「フィヨルド」に隣接する
「ムスペルヘイム」と「ホルガル」の両方の「領域」に
戦力を及ぼすことができる。


「船」の「侵略」コストは2レイジ。
相手は残り3レイジに。


こちらは「リーダー」を「ホルガル」から
中心地「ユグドラシル」へ進軍させる。


「進軍」コストは1レイジ。
ウルフ族は、残り5レイジ。


相手は「戦士」を「ムスペルヘイム」にも投入!


「戦士」の「侵略」コストで、残り2レイジ。


こちらは「エルヴァガル」から
「ドワーフの族長」を「ユグドラシル」へ「進軍」!

「ユグドラシル」は、多くの「領域」に隣接している為、
「略奪」が非常に難しいのだが、
「戦利品」も全ステータスがアップするという逸品だ。
この「戦利品」の「略奪」を狙って、戦力を集中させる作戦だ。


「ドワーフの族長」の「進軍」コストを支払って、残り4レイジ。


相手も、こちらの作戦を見抜いたのか、
「ユグドラシル」からの横ヤリが入らないと見越して、
「戦士」で「ギムレ」を「略奪」!


「戦利品」を獲得して、「レイジ」ステータスを8にアップ!


相手が、そう来たので、こちらも予定通り、
「リーダー」と「ドワーフの族長」を使って
「ユグドラシル」を占領!
圧倒的な「STR」で相手の介入を許さず!


「ユグドラシル」の報酬で
すべてのクランステータスを1アップ!
「レイジ」ステータスが8に!
「アックス」ステータスが4に!
「ホーン」ステータスが6に!
(ん?「ホーン」は、いつから5になってたんだっけ…?)


次に相手は「ギムレ」の「戦士」を「アンドラング」へ「進軍」!


「進軍」コストで、残り1レイジ!


こちらは2レイジのコストを支払って
手札から「トロール」をアップグレード!
「トロール」は「侵略」した「領域」にいる
すべての敵「戦士」を破壊する能力を持つ。


ただちに「トロール」を「ムスペルヘイム」へ投入!


「ムスペルヘイム」の相手「戦士」は
破壊され「ヴァルハラ」へ…。


ところが、相手は、
「トロール」の居る「ムスペルヘイム」を
「船」で攻撃!
戦闘が火ぶたを切る!
 

●戦闘


こちらは、応戦すべく、「リーダー」を
隣接する「ユグドラシル」から招集!


そして、互いに手札からカードを投入!


オープン・ザ・カード!

こちらは
「リーダー」STR:3
「トロール」STR:2
バトルカード「ティールの粉砕」STR:+3
合計STR:8

相手は
「船」STR:2
バトルカード「ロキの策略」STR:+0
合計STR:2

当然、勝敗は、こちらに軍配が上がる!

が、しかし!
「ロキの策略」には特殊効果のテキストが!

特殊効果:あなたが敗北したら勝利したプイレイヤーから1レイジを奪う!
これが、狙いだったか…。


なんと、こちらは1レイジを奪われて、残り1レイジ!


相手は、1レイジを奪って、残り2レイジ!


敗戦した「船」も「ヴァルハラ」送り。


こちらは勝利の栄光ポイントを獲得!
「アックス」の4点分、栄光ポイントがアップして
現在9ポイント!


だが…、レイジを奪われて、
「ムスペルヘイム」の占領ができなくなってしまった…。
これ以上消費すると、もう行動不能に陥る限界点だ。
しかたないので、コストなしでできる「クエスト」をプレイ!
(伏せたクエストカードの表は「アルフヘイム!」)


相手もクエストカードをプレイ!
(これは、こちらが知ることはできない)

 
こちらは、最後のレイジを消費して、最後のアクションだ。
「アルフヘイム!」の「クエスト」の達成条件は、
「アルフヘイム」内の「領域」で最大STRを保有すること。
なので、「ギムレ」に「ドワーフの族長」(STRが2)を進軍させる。
相手の手元には、もう「戦士」(STRが1)のコマしか居ないし、
相手のレイジも残り少ないので、
これを邪魔してくる可能性は低い。

 
最後のレイジを消費して、こちらは行動不能に。

 
相手は「アンドラング」に、さらに「戦士」を投入してきた。

「アンドラング」にある赤いトークンは「運命トークン」。
これは、このラウンドの「ラグナロク」によって
この「領域」が大破壊に見舞われることを意味する。

ヴァイキングにとって「ラグナロク」で死ぬことほど
名誉なことはないのだそうだ。(笑)
ということで、ルール的には
「栄光」ポイントを得られることになっている。(笑)

つまり、それを狙って、ここにコマを投入してきたわけだ。

 
これで、相手も残り1レイジ。

 
こちらは、もう行動不能なので、相手のターンが続く。
相手は、最後のレイジを使って
「ムスペルヘイム」に「戦士」を投入!
もう手札も無くて、やることが無かったらしい…。

 
残りレイジ=0 
すべてのプレイヤーが「レイジ」を使い果たしたので、
これで「アクションフェイズ」は終了だ。  


「エイジトラックシート」上の「サガトークン」を
ひとつ進めて、「捨て札フェイズ」に移行する。
 
 
●捨て札フェイズ

 
「捨て札フェイズ」では、
1枚を残して全ての手札を捨てなければならない。
現在の手札は、この2枚のバトルカードのみ。

「トールの鉄槌」は、
戦闘に勝利すれば3点の栄光ポイントを獲得できるが、
STRのボーナスが+1しかないので、
あまり使えそうにない。

しかし「ヘイムダルの視界」は、
最も高い敵のカードと同じ強さを発揮する。
これは、かなり使えそうだ。

 
次のラウンドに残すカードを1枚選んだら、
「サガトークン」をひとつ進めて、
「クエストフェイズ」に移行する。
 
 
●クエストフェイズ

 
「クエストフェイズ」では、
「アクションフェイズ」にプレイした
「クエストカード」をオープンする。

相手のクエストカードは「栄光の死!」。
この「クエスト」の達成条件は、
ヴァルハラに最低4つのコマを保有していなければならない。
相手は「クエスト」を達成できず、ボーナスなしだ。

 
こちらは「アルフヘイム!」の「クエスト」だ。
達成条件は、「アルフヘイム」内の最低ひとつの「領域」で
最高STRを保有していればよい。
「ギムレ」に「ドワーフの族長」が単独で居るので条件達成だ。

 
栄光ポイントを5点獲得して、14点に!

 
さらに、「クランステータス」の上昇を獲得!
「アックス」を上昇させて、5点に!

 
「クエストフェイズ」の次は、
いよいよ「ラグナロクフェイズ」だ!(笑)
 
 
●ラグナロクフェイズ

 
「ラグナロク」とは、大破壊のこと。
9つの「領域」の内、中心地の「ユグドラシル」を除く
8つの「領域」が、それぞれ破壊の対象となる。
今回の破壊地は「アンドラング」。

この「領域」には、ラグナロクトークンが置かれ、
これ以降のゲーム中では完全に使えなくなる。
ラグナロクは、毎ラウンド発生するので、
ゲームが進行するほど、残された世界は狭くなり、
「略奪」も混迷を極めてくるわけだ。

このラウンドの「ラグナロク」によって
破壊されるコマは「レイヴン族」(青)の3体。

 
この3体も「ヴァルハラ」行きだ。
で、先ほども触れたが、ヴァイキングは
「ラグナロク」で名誉の死を遂げてゆく。(笑)

 
破壊されるコマ1体につき、2点の栄光ポイントが、
このラウンドでは加算される。
「レイヴン族」(青)の栄光ポイントは6点となった。

 
そして、次のラウンドの破壊地が公開される。
次は「ホルガル」だ!
そして、次のラウンドは、
コマ1体につき、3点の栄光ポイントが加算される。

 
「ホルガル」に「運命トークン」が移動する。

 
さて、「エイジトラックシート」の「サガトークン」を
ひとつ進めて、「ヴァルハラ解放フェイズ」に移行する。
 
 
●ヴァルハラ解放フェイズ

 
このフェイズで、「ヴァルハラ」へ行ったコマも含め、
すべてのコマが、手元に戻ってくる。
赤の「ウルフ族」の陣営は、
モンスターが2体増えているので、この陣容だ。

 
そして、すべての「戦利品トークン」が表向きに戻され、
「第二エイジ」(第二ラウンド)が開始される。

 

                ...to be continued ?

 

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